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夜間撮影のやり方まとめーその2

1.まえがき

前回の記事では、夜間のコスプレ撮影での、
撮影するまでの段階を解説しました。

今回は、前回書き残した、
カメラやライティングの設定について説明して行きたいと思います。

といっても若干長い話になるので、
今回はカメラの設定を合わせるところまでの説明になります。

ですから、ここではモデルさんにはカメラの前に立ってもらう必要はありません。
適当なところで休んでいてもらって大丈夫です。

2.どこに露出を合わせるか

まず、カメラの設定ですが、
私は基本的に背景の夜空に露出を合せています。
手前については、ストロボのライティングで合わせるので、
今は特に考える必要はありません。

ここからは、前回の作例写真を例にとって解説していきます。
なお、最終的なこの写真の設定は、「ISO2000, F5, 10sec」でした。
DSC_7672-Edit.jpg

3.具体的な露出の合せ方

山の峰のラインを背景に入れたかったので、
そこがある程度明るく映るように設定します。
とは言っても、カメラ内の露出計で図るには、夜空は暗すぎるので、
露出計を見て設定する、あるいは設定をカメラ側に任せる(Av、Tvなど)のは無理があります。
そこで、夜間撮影の場合には、マニュアルで明るさをあわせてやる必要があります。

以下で説明するやり方をまとめると、
  1. ISO最大、絞り開放で必要な露光量を測る
  2. 他の条件から露光量を保ってパラメータを変える
という順番になりますので順番に見ていきましょう。。

1 ISO最大、絞り開放で必要な露光量を測る

まずはカメラの露出モードをM(マニュアル)に設定して、
ISOを目一杯上げ、絞りも目一杯開いておきます。
この時はISO25600, f/1.4が限界でした。
こうすることによって、これから何枚もテスト撮影をして明るさを測るときに、
露光時間が短くなり、テンポよくすすめられます。
また、ストロボの発光はすべてオフにしておきます。


その上で、フォーカスリングを大体無限遠(∞)に合わせた上で、
当てずっぽう(夜空なら大体ISO25600, f/1.4だと1秒ぐらいかな?という勘)で、
背景を1枚テスト撮影してみます。
その上で、明る過ぎたら露光時間を1/2秒に1段短くして、
もう1枚テスト撮影してみます。
だめならもっと調節します。

こうして、必要な明るさの写真、つまり、
「ほんのり明るい夜空に、真っ暗な山のシルエットが浮かぶ写真」
を撮ることができたら、
そこから明るさを保って、パラメータを調整していきます。

ちなみに、この写真だと、ISO25600, f/1.4, 1/15secで必要な明るさになりました。
最初の当てずっぽうは相当ずれていましたね\(^o^)/

2 他の条件から露光量を保ってパラメータを変える

さて、次に、最終的にほしい写真に向けてパラメータを調整していきます。
今回は
「長時間露光しながら、モデルの後ろをカメラマンが移動して、何発もストロボを当てて撮る」、
つもりだったので、
まずは、露光時間を、後ろで自分が動き回るのに十分な10秒にすることを考えます。
(これより短いと時間切れになりやすく、長いと、露光中にモデルに止まっていてもらうのが難しいです)
露光量を保ったまま設定を変えると、ISO320, f/1.4, 10secになります。

ではコレでいいか、というとまだ幾つか問題があります。
まず、ストロボの光に光条が欲しいので、そのためにはかなり絞り込む必要があります。
また、被写界深度から言っても、f/1.4でとってしまうと、後ろの山がボケすぎてしまいます。

一方で、露光時間は10秒と決めてしまっているので、絞りを調節したければその分ISOを上げるしかありません。
そこで、F値を変えながらISOを上げていって、適当なところで止めます。
今回の条件だと、D750の高感度ノイズがどの程度まで我慢できるかを自分の中で考えて、
最終的にISO2000, f/5, 10secと決めることになりました。
(ISO4000となると、ややノイズが多すぎ、f/3.5だと絞りが足りないためです)

4.まとめ

以上の手順で、一応思った通りの夜空を背景にした写真を撮影する準備ができました。
ここから、モデルに露出を合わせて撮る話になるのですが、
それはまた次回٩(๑òωó๑)۶

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